コミュニケーション能力の必要性

介護の現場では介護の知識や技術と同様に、コミュニケーション能力も必要になってきます。
日ごろから高齢者とコミュニケーションを取ることで、高齢者のちょっとした気持ちや体調の変化などに気づけるようになります。
また、コミュニケーションを取ることは信頼関係の構築にも重要な役割を果たします。高齢者と信頼関係を築くことができれば、高齢者の家族も安心して介護を任せることができるようになるのです。

それでは、介護スタッフと高齢者はどのようにコミュニケーションを取れば良いのでしょうか。
まず、高齢者とは基本的に敬語で会話をします。当たり前のことのように感じますが、介護スタッフの中には親しみを込めて砕けた口調で高齢者と会話をする人もいます。敬語だと他人行儀に感じる人もいるかもしれませんが、介護サービスを利用している高齢者はお客様であることを忘れてはいけません。長年介護を担当していてお互いを家族のように感じている関係の場合は別ですが、出会ってまだ間もない場合は高齢者に対しては敬語を使うようにしましょう。
会話の内容は高齢者の性格や好みによって変わりますが、自由に外出することができない高齢者に対しては季節の話題を話してみるのも良いでしょう。単純に天気の話をきっかけにしてみるのも良いですし、最近咲き始めた花や見かけた季節を感じる虫の話も喜ばれるかもしれません。
日ごろから親しみを持って接することで、高齢者との間に自然と信頼関係が生まれるでしょう。